50歳を過ぎたら注意!前立腺がん

前立腺がんは日本で増加してきている!

前立腺がんはもともと欧米に多く、日本は欧米の1/10~1/20の罹患率とされていました。しかし、近年では日本でも前立腺がんの罹患数が増加しています。

前立腺がんにかかる人数は、1年間で男性10万人中104人程度です。これを年齢別にみると、40歳代で約2人、50歳代で約40人、60歳代で約210人(470人に1人)、70歳代で約490人(210人に1人)、80歳以上で約520人(190人に1人)となります。前立腺がん罹患数は今後も増加が予想され、2020年以降は1位になると予測されています。

前立腺は、膀胱のすぐ下にあり、尿道を取り囲んでいる男性特有の臓器で、くるみの実のような大きさ・形をしています。前立腺がんは前立腺の中でも周辺部の外腺というところにできやすいがんです。初期では尿道や膀胱を圧迫することがないため、ほとんど症状があらわれません。かなり進行した状態になれば、尿が出にくいといったような症状があらわれます。
そのため、以前は早期に発見することが難しい病気でしたが、現在は、検診などで実施されるPSA検査という血液検査で簡単に発見できるようになりました。

前立腺内にとどまっているがんを早期に発見して適切に治療することで完治が可能な病気です。50歳になったら、定期的に血液検査で簡単にわかる「PSA検査」を受けられることをおすすめします。人間ドック受診の機会がある方、親・兄弟に前立腺患者さんがいる方は、40代からの検診受診をよりおすすめします。

前立腺がんの原因は何か

前立腺がんの原因は遺伝子の異常と考えられており、加齢と男性ホルモンの存在が影響しますが、いまだ明確ではありません。そのため、効果的な予防法も明らかではありません。

欧米での報告によると、肉やミルクなど脂肪分が多く含まれている食事を多く摂取することにより、前立腺がんの発生が増えると考えられています。一方、穀類や豆類など繊維を多く含む食事はがんの発生を抑える効果があると考えられています。ハワイや米国東海岸在住の日系人は日本人と米国人の中間の発生率であり、食事の欧米化が原因とする考えの根拠のひとつになっています。

喫煙との関係を指摘する報告もあります。前立腺がんは、遺伝の要素が強いがんのひとつと考えられているため、前立腺がんと診断された親族がいる場合、早め(40歳〜)にPSA検査を受けることをすすめます。